この2020年にあえて4Kも撮れない動画専用カメラBMPCC(初代)を買うことは結構ありじゃないかと思いました。

こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!

 

今回は初めて動画専用機を購入してみました。

まだ使ってませんけどね。

 

BlackMagic Pocket Cinema Camera(初代).通称BMPCC。

格安ながら本格的な仕様で映画用としてプロの世界でも用いられることで有名な、オーストラリアのBlackmagic design社の製品です。

 

現行では4K,6Kモデルも出てるんですけど、今回は初代を選びました。

動画機は超初心者ですけどこのモデルは現行にもない魅力とポテンシャルを備えている機種だと感じているので、私のようにゆるーく動画を始めてみたいという方の参考になれば嬉しいです。

 

Contents

動画用カメラを購入した理由

一番の理由は好奇心。

最近よく聞くシネマティックという言葉を理解したくて、それなら手っ取り早く映画を知ればいいじゃんというのが一番の理由。

 

以前からたまに動画はやってましたけど、写真と同じ日常のアウトプットとしての動画をやってみたかったのがその理由です。

 

この学びはスチルにも反映したいし、両方知ったほうが間違いなくいいと思っています。

 

BMPCCにした理由は、とにかく安いから

安い機種を買ってあーだこーだ御託を並べるのもアレなので、率直に言えばこのカメラめっちゃ安いから買いました。

中古で3万円ちょっとあれば買えます。

レンズも後述しますが、非常に安価に揃えることができます。

 

最近のミラーレス機は殆どの機種で動画機能が備えられています。

私の持っている機種はあまり機能はよくありませんが、少し力の入ったものだとLog撮影といって色彩情報等を多く残し後処理にも耐えうる品質で録画できるカメラも増えてきました。

 

YouTube流行ってますからね。

 

でも2020年の今、あえてこのカメラを選ぶべき理由ももちろんあります。

 

初代BMPCCはちょうどいいフォーマット

BMPCCは最大でフルHDの30fpsと、フォーマットとしては最新のカメラからは少し劣ります。

しかし、今あえて4K 60fpsを選ばないという選択もありだと思います。

 

まず1つ目の理由として、昔ながらのほどほどのスペックが心地よい時代が来ているんじゃないかということ。

フィルムカメラやCCD機、オールドレンズ、更にはフィルムシミュレーション等、どれも最新の機能てんこ盛りのカメラの出す画と比べると解像度やダイナミックレンジ等可視化できる性能では確実に劣ります。

しかしそれが今最新機に慣れた私達には、逆に心地いいと感じる人たちも一定数いるのは皆さんも感じているところと思います。

 

映画も本来は8ミリ、16ミリ、35ミリフィルムを用いた24fpsというスペックでの上映が主流でした。

 

まず、フレームレートから話をすると、本来であれば48,60,120fpsという高レートの方が良いように思いがちですが、実際は必ずしもそうではないようなのです。

 

fpsの違いによる感じ方の分析は他に譲るとして、とある映画で24,60,120fpsが選べると言う映画があったようですが、60,120と高レートの映像ではリアリティが強くなり、感じる印象が変わってくるそうです。

24fpsというのは私たちが昔から慣れ親しんできた映画そのものであり、映像作品として没入できる絶妙なフレームレートのひとつであるといえます。

 

最近ではアマゾンプライムなどで60fps作品に力を入れてきていることもあり、映画が劇場からインターネット配信へとメインストリームが移り変わった後の世界では、また価値観が変わるかもしれません。

 

また、センサーサイズについてもこのBMPCCはスーパー16というフィルムフォーマットとほぼ同じに作られています。

 

マウント自体はマイクロフォーサーズを採用していますが、センサーはそれよりも更に小さく、35mm換算での画角は2.88倍となります。

同BMPCC4Kはセンサーサイズは4Kに対応するために、センサーサイズもカメラボディもこれよりも大型化しています。

 

何が言いたいかというと、これによって過去の16ミリフィルム用レンズの銘玉達が余すところなく使うことができるというわけです。

 

16ミリムービーカメラというのは、8ミリよりも高画質で主に報道機関や、ハイアマチュア、更には一部映画の機材として普及していたようです。

つまりは主には小型のスクリーンを見据えつつ、映画館の大画面でも引き伸ばしにギリギリ耐えうるようなフォーマットであるというわけですね。

 

16ミリ用レンズはマイクロフォーサーズでもケラれてしまうので、スチルではPENTAX Qのような超小型ミラーレスカメラでしか使うことができませんでしたが、、

このカメラではバッチリ使えます。笑

 

少し脱線して、このように8ミリセンサーを搭載したムービーカメラもあって、こちらも同様に8ミリ用レンズを活用できる素晴らしい機種ですが、残念ながら価格についてはBMPCCにかなりの分があります。笑

 

さらに言えば、ダイナミックレンジについてもフィルムモードで収録することができます。

Blackmagicではこれをデジタルフィルムと宣伝していますが、これは良くも悪くもよく見るビデオカメラ的な絵になる通常のカメラと違って、一気にグッといかにもなシネマティックな雰囲気に仕上げてくれる、これも古き良き映画の画質にはなくてはならない機能です。

 

そのため、非常に安価にレンズを手に入れることができます。

私が最初に購入したのは、Angenieux 17-68mmという、アンジェニューが16ミリ用に初めて作ったズームレンズです。

 

4K 60fpsが必須と思い込んでいませんか?ファイルサイズとかとんでもないことになってストレージいくらあっても足りなくなりかねません。

映画という古き良き規格を楽しみましょう。イエス、シネマティック。

 

専用機ならではの使い勝手の良さ

第二の理由は撮影から編集という一連の作業を考えたときの使い勝手の良さです。

 

このカメラがプロの世界でも用いられているのは前述の通り、世界中で公開されたような映画の機材としても使われています。

 

これはたとえミラーレス機がLog撮影に対応しようが越えられない壁があります。

 

その理由のひとつはRAW撮影ができるということ。

RAWはその名の通り生データのことで、撮影後の色調整の自由度が非常に高まります。

この機種もCinemaRAWに対応しています。

 

現行のBMPCCはより使用勝手の向上したBlackmagicRAWに対応していて、当然そちらのほうが優れているのですが、それは後々私自身の技術が向上してから買えばいいと思います。

 

そしてもうひとつの理由は拡張性の良さです。

ムービーカメラはリグという撮影機材を組むのが一般的です。

それは、拡張バッテリーや外部記憶ドライブ、マイクにモニター用ディスプレイ、そしてハンドルやジンバルといった滑らかな映像を撮るための体と触れる部分全てです。

 

また自由な機材を組むためにはボディ側のインターフェースも重要ですが、このカメラはモニター用HDMI、マイク入力、12V外部電源、リモートコントロールとプロ使用に耐えうる最低限のインターフェースをこのコンパクトなボディに備えています。

モニター機能があるということは、このコロナ時代に活躍するオンラインミーティング用のwebカメラとしても使うことができるということです。

もちろん、ボディ内蔵マイクもあり、ステレオ録音に対応しています。

 

 

このカメラは上下ともネジ穴が空いていて、ここにリグを装着すること撮影シーンに応じて自由に必要な機材をマウントすることができます。

このカメラは片手に収まるハンドリングの良さに加え、本格的にリグを組む拡張性も備えています。

 

まだ使ってませんけどね

と思って買いましたけどまだ撮りためている段階で、編集・アウトプットは一切やっていません。知ったかぶってすみません。

 

このカメラは2013年発売という少し古いカメラですが、何よりも専用機として考え込まれて作られたカメラです。

ミラーレスの動画機能も素晴らしい機能を持つことは異論ありませんが、BMPCCは凄いというよりは心地よい映像づくりにとても良い選択肢だと思います。

そして何より安い。

 

4,5万円あれば、このカメラにCマウントアダプターと10mmf1.8位の安価な単焦点レンズを

装備して、作品作りに十分な機材になります。

 

サイズはご覧の通り非常にコンパクトです。

身の回りのものと比べてみたら、バルナックライカとほぼ同じサイズでした。

撮影スタイルによっては、これに薄いレンズと組み合わせてポケットに忍び込ませておくというスタイルも大いにありですね。

 

また、Blackmagic Designの映像編集ソフトDavinci Resolveは無料版でも本格使用もできる非常に優れたものです。

いずれ物足りなくなってきたらBMPCC4Kにアップグレードすれば、より高性能のカメラに加え、映画業界で実際に使われているDavinci Resolveのフルスペック版もバンドルされてきます。

たったの15万円で。

 

こんなにも安価に本格的な映像撮影・編集が楽しめるのは、BlackMagic Design CEOのグラント・ペティのビジョンによるものです。

彼の思想は非常に素晴らしいもので、インターネット上に様々なインタビュー記事も載っていますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。

 

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