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Primoplan 5.8cm f1.9 の仕様
| レンズの物知り度 | レンズの希少度 | 描写の好み度 |
| ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| レンズ名 | Primoplan 5.8cm f1.9 |
| メーカー | Meyer Goerlitz |
| 焦点距離 | 58mm |
| 開放f値 | 1.9 |
| マウント | Exakta,LTM(非連動) |
| フィルター径 | 特殊 |
| 最短撮影距離 | 0.9m |
| タイプ | Primoplan型 |
| 特徴 | 特徴的な収差 |
| 製造年 | 1936-1940年頃 |
| 価格 | ★★☆☆☆ |
レンズの特徴

2010年代に人気が急上昇し、復刻版まで登場したMeyerのPrimoplan 5.8cmです。
とは言え世間一般で言われるMeyerといえば戦後ソ連統治下において大量生産された”Meyer-Optik”のことですが、このレンズは第二次世界大戦前のもので全くの別物とも言えます。
戦前のMeyerのレンズは非常に重厚で製造品質も高く、一般的には戦後型よりも描写が優れていると言われています。
細かい話を言えば、ノンコーティングであってガラスの質もレンズ設計も異なっています。
この5.8cmは1936年頃にLeicaとKine Exakta用に供給が開始されたレンズです。
製造数はMeyerのレンズの中ではかなり多いレンズですがそれでも数千本程度で、何万本と作られた戦後型とは比較するまでもなく希少な存在となっています。
描写

描写は非常に軟調に近い標準レンズといった感じでしょうか。
レンズ曲率がかなり大きく、最周辺の収差がかなり残存しています。

しかしながら、このホロホロと崩れて溶けるような淡い描写は何か心に来るものがあります。

ボケはこのとおり、周辺に近いものはゾナーのように半月状になります。






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