フォクトレンダー ULTRON 35mm F2 と Nokton 50mm f1.5 購入&レビュー

こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!

 

今回はTwitterで紹介いただき購入した2本のレンズを一気にご紹介したいと思います。

欲しいオールドレンズも揃って久しぶりのノンライツレンズの購入なのでテンションが上がっています。

 

ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical VM

このウルトロン35mm F2は2019年と比較的最近発売されたの新しいレンズです。

スペックから見ても分かるようにこちらのライバルはズミクロンの35mmでしょう。

 

コシナフォクトレンダーでは過去にあったモデルと同じ光学設計でガワとコーティングを改良したものを新製品として発売されるレンズもよくある(それだけ完成されているという事)のですけど、このレンズは全くの新設計です。

 

コシナ公式より

レンズ構成は5群8枚で、典型的な6枚ダブルガウスの前と後ろを両凹レンズでサンドしたようなレイアウトです。

ライカの8枚玉ズミクロンをオマージュして設計されているそうです。

 

私はそこまで詳しくはないのですが、この前玉が凹んでいるというのはウルトロンのアイデンティティみたいなものでもあります。

昔のフォクトレンダーで作られていたウルトロンの中には当時では珍しい前面に凹レンズが用いられたものがあり、凹みウルトロンと呼ばれ非常に人気があります。

 

 

外観はビンテージラインともあるように、クラシカルな佇まいをしています。

恐らく過去のフォクトレンダー製品をオマージュしているのではないでしょうか。

 

レンズ自体は非常にコンパクトで、私のようなスナップ写真を好む方には非常に最適なサイズです。

なんとズミクロンAsphよりも22%も全長が短いんですよ。

 

35mmの球面(8,6,7枚玉)と非球面のズミクロンを知っている方なら非球面ズミクロンの大きさは痛感すると思うんですけど、このレンズは非球面寄りの性能を持ちつつ、サイズ感は球面寄りというなんともいいとこ取りなレンズ。

 

手持ちのめちゃくちゃコンパクトな球面Summiluxと比較してもほぼ同じくらい。

最新技術の使い所がすごく良いです。

あと、フォーカシングノブもクラシカルでとてもよいですね。

 

専用フード LH-12がかっこいい

このレンズの大きな魅力のひとつがこの専用フードです。

この特徴的な形状、どこかで見たことがありませんか?

 

そう、ライカのOLLUXをオマージュして作られています。

オリジナルのOLLUXと比較しても良く似ています。かっこいい。

 

価格は11,000円と少々高価ですが、それでもOLLUXと比べれば1/10以下です。笑

コシナは昔もLH-2というこの形状のレンズフードをウルトロン用に作っていましたが、今回はロゴがシンプルに付け根部のみになっていて、断然良くなっていると思います。

 

描写について

 

写りはズミクロンの8枚玉を研究されて設計されたということで、画面全面においてよく写るレンズです。

 

非球面レンズ用いられ、開放からピント面では収差も少なくとてもキレのある描写です。

 

特に中距離の被写体では立体感が強く感じられるのではないでしょうか。

 

周辺減光はありますが、むしろこれは写真に奥行き感を与えるので私は好ましいものとして捉えています。

 

逆光はどんとこいですね。

いろいろ試しましたけど、パープルフリンジも出ないです。

 

ボケは若干うるさめですが、コンパクトなレンズとトレードオフといったところでしょうか。

逆に言えば8枚玉もボケはうるさいのでもしかしたらあえて寄せているのかな、なんても思いました。

(8枚玉は使ったこと無いので適当なこと言ってます。)

 

そしてコマですが、開放でも中心部は見当たりませんが、周辺に行くと少し出ますね。

この辺はコンパクトさとのトレードオフだと思います。

 

流石に全体的な描写の美しさは現行の40万円するズミクロンには敵わないかなというのが正直なところですが、ピント面の描写力に関しては全く遜色ないですね。

 

最後に。

このレンズ、石なんかのザラザラとした質感の肌は面白いですね。

 

Nokton 50mm F1.5 Aspherical (初代Lマウント)

このノクトン50mmf1.5は、1999年に発売されたコシナフォクトレンダーの中では最古のレンズです。

 

このレンズは一世代前のLマウントタイプのもので、非常に安価に購入することができます。

最新のものは2020年に生産終了となったもので、伝統的な50mmNoktonの装いにコーティングが改良されたものがあります。

 

鏡筒がかなり拘られていてサイズもコンパクトかつ、最短焦点距離も0.9から0.7mに改善されているので、金銭面に余裕があればそちらを買われた方がより幸せになれると思います。

 

まず、何よりも個人的に注目したいのがレンズ構成。

 

コシナ公式より

典型的なダブルガウスのお手本みたいなレンズですね。

 

空気との境界面が少ないので収差がうまく補正できているのであればとてもいい写りを期待できそうだなと感じました。

 

このレンズ構成はライカが1933年に開発したダブルガウス型のズマールや初代ノクチルックスと非常によく似ています。

また、非球面が最後部に2面用いられているのも、同様のレンズ構成の初代ノクチルックスを彷彿とさせてよても良いです。

 

レンズの外観は少し大柄ですが、クラシカルで個人的には好みです。

 

この時代のコシナフォクトレンダーは正直どのレンズも全く同じデザインですけど。笑

その中でも50mmはバランスよくていいと思います。ブラックペイントも雰囲気あっていいです。

 

これもどこはかとなく、初代ノクチルックスを彷彿とさせます・・・笑

もはやこれはノクチルックスなのでは・・?

 

描写について

このレンズ、値段の割にはなかなか良いです。

とにかく癖のない素直な写り。

 

このようなシンプルなレンズ構成で気にすべきは収差は、球面、コマです。

 

開放での滲みは・・無さそうですね。

 

非球面のおかげか、開放から非常にシャープです。

 

ただ、明暗差の大きい部分を見るとパープルフリンジはかなり目立ちますね。

きっと新しい方なら改善されているはず・・・多分。

 

逆光の厳しい条件で。

コントラストの低下は流石にありますが、破綻するほどではありません。

 

フィルム時代の古いコーティングですが、デジタル時代にでも条件はあれどいけますね。

 

ボケ味も非常に素直なのではないでしょうか。

 

点光源のコマは、周辺に少し出ますね。

古典的レンズ構成にも関わらずなかなかに優等生すぎて、オールドレンズ好きとしては少し悲しい。笑

ただパープルフリンジや最短の違いなど少しアラもあるので、やはり新しいタイプにするのが無難ですかね。

 

いやはやこのレンズ、開放f1.5から非常によく写ってとてもいいですね。

 

暗部の描写がめちゃくちゃいいです。

 

ライカとフォクトレンダー

フォクトレンダーはもともと17世紀オーストリアにて生まれた世界最古の光学機器メーカーです。

もうライカの比にならないくらい歴史がある。

 

今は日本のコシナが商標を買い取り製造しています。

しかし実際のところ、フォクトレンダーの皮を被ったコシナのレンズの中身はかなりライカに酷似しています。笑

 

ライカはダブルがある型を基本にレンズを設計しますが、フォクトレンダーも同じくダブルガウスのレンズが主です。

例えば今回のウルトロンはズミクロン8枚玉を研究して設計されていますし、フォクトレンダーの各モデルではそういうことがよくあります。

コシナの社長はかなりのライカマニアだそうなので、ある意味納得ですね。笑

 

フォクトレンダーはライカのレンズと同じく非常に少ないレンズの数で設計されており、決して性能だけでは語れない、雰囲気のある非常に魅力的な写真を撮るのに最適なのです。

 

一方最近流行りの中華レンズはライカに似た装いをしていますけど、中身はライカらしからぬレンズ構成のものが多くチグハグに感じます。

私が中華レンズよりもコシナのレンズが好きな主には理由はここにあります。

 

ですので私のようにライカじゃないと満足できない人でなければ、フォクトレンダーのレンズはとても良い選択肢になりえます。

 

私もメインとしてはオールドレンズをよく使うのでライカの高価なもので揃えていますが、現代的なレンズについてはこのフォクトレンダーでカバーさせてもらうことにしました。

 

なんといっても、ほぼ同じスペックで比較すれば価格はライカの1/3〜1/5程度で、財布にとても優しいです。

手持ちの機材を少し整理した余剰金で気軽に買えてしまう値段でした。

 

ノンライツも素晴らしい

もちろんコシナのレンズはニコンやライカでこれまでも10本近く使ってきましたが、今回はひと通りライカのレンズを使ったあとのサードパーティということで、純粋に性能だけに向き合うことができたと思います。笑

 

どうしても価格的に、コシナの上にライカがあるので、ライカが買えないからコシナのフォクトレンダーにしようという選び方をしていました。

しかし今回はそういう状況ではなく、ライカを知った上でのフォクトレンダーということで、非常に楽しむことができました。

 

恐らくNokton50mmの方は新しいZMの方に買い換えると思いますが、Ultronはきれいに撮りたい時にはこのレンズの数倍するライカを差し置いて積極的に使っていけると思います。

  

それと同時にライカのレンズの良さも再認識できました。

ライカのレンズって古くてもパープルフリンジは今回のレンズほど出ないんですよね。

デジタル特有の現象のはずなんですけど。 

 

私はライカのレンズが大好きですが、今回はフォクトレンダーの企画段階から製品化までのテストをされている写真家のお二方から紹介頂きこちらの購入に至りました。

今回一番感じたことですが、私のような写真を生業にしていない趣味人が、そのような偉大な方たちと気軽にコミュニケーションを取る事ができるSNSは本当にすごいなーと思いましたね。笑

【あす楽】 【中古】 《美品》 Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Vintage Line Aspherical VM(ライカM用) ブラック [ Lens | 交換レンズ ]

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