オーディオって素晴らしい。オーディオのある生活が人生を豊かにすると思う理由。

こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!

 

みなさんは、音楽を聴くのは好きですか?

私の住む東京では、電車の中で多くの方がイヤホンをつけています。

丁度電車で記事を書いているので、周りを見渡すと、2,3人に1人はイヤホンやヘッドホンをつけてます。

人によっては英語や本の音読を聞いているかもしれませんが、世の中にはこんなにも音楽好きの方で溢れています。

 

今、音楽を聞く手段はいつでもどこでも手軽に音が聴けるイヤホンやヘッドホンが圧倒的大多数なんですよねぇ。

みんな耳からうどん垂らしてます。

 

 

今回、私が語りたいのは自宅の部屋にスピーカー2台とアンプをつないでゆっくりと音楽を楽しむピュアオーディオ(Hi-Fiオーディオ)という世界についてです。

 

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なぜ今更オーディオか

最近のニュースで、アメリカでのレコードの販売数がCDを抜いたとの統計結果が紹介されていました。

レコードが売れてるのか、CDがストリーミング配信やダウンロード販売が主流になり全く売れなくなったのかは分かりませんが、いずれも、音楽について原点に立ち返る人が増えています。

 

レコードは古い技術で暖かいぼやっとした音が出るのではと思う方もいるかもしれませんが、実はCDとは比べ物にならない位の粒度とレンジで音の情報が刻まれています。

 

そのため、近年ではあえてレコードを販売しているアーティストも少なくないのはご存知だとは思いますが、それはCDや、AppleMusic、YouTubeでは聴くことのできない音が入っているからなんです。

 

 

一方で、デジタル音源は可聴域外はバッサリとカットされてるし、分解能もある程度劣化が少ない所で調整されてます。できないことはないんですけど、データ量がとんでもなくなります。

イヤホンもiPhoneもまず「持ち運び性」が重視されており、その制約の中で機能を抑えて実現しています。

 

そう考えると、現代の最適化されまくって、iPhoneに耳に突っ込むイヤホンで音楽を聴く現代のツマラナさに人間が疲れてしまっているのではないかとも思ってしまいます。

 

音楽がもし好きで、更には好きなアーティストがいる方であれば、リスナーの私達は製作者が思いを込めて作り上げた音楽を、その意図をできるだけ忠実に再現できる環境で聴くのが、その方へのリスペクトというものだと思っています。

勿論音楽をたくさん聴いてファンでい続けるのが大前提でですが。

 

といいつつも、オーディオは現状ではマニアックな世界の趣味になってしまっています。

オーディオは現代の生活や住宅環境とあまりマッチしていなかったり、その他の娯楽が増えたことにより、車などと同じ〇〇離れに当てはまるものに位置付けられています。

しかし、ピュアオーディオは最も素晴らしい音楽鑑賞環境を構築することができます。

この時代にあえてフィルムで写真を撮ることと同じような感じです。

レコードの再燃で、音楽の本質を見つめ直す人が増えている今だからこそ、オーディオの素晴らしさを伝えたい!!

 

補足:オーディオとは

オーディオの本来の意味は音響機器の事ですが、現在は、それを用いて音楽を聴いたり、はたまた、機材を買ったり作ったりといった趣味全般がオーディオと呼ばれています。

 

超ざっくり説明すると構成する機器は、

プレーヤー(レコードやCDなどの音楽ソースから信号を読み取りアンプに出力)

アンプ(プレーヤーの微弱電気信号を増幅しスピーカーに出力)

スピーカー(アンプの電気信号を音に変換する)

からなっています。

 

これを一つづつ組み合わせて自分の好みの音を作り出すのがオーディオです。

 

iPhoneやヘッドホン、Bluetoothスピーカーなどの普段私達が使うような音楽機器はこれらの機器の機能がすべて便利にひとまとまりになっているので、私達はこんなことを気にしなくても普段から音を聞くことができています。

 

オーディオと寿司

 

なんで寿司なんだよ!っていうのはナシでw

 

オーディオの最も重要な要素は勿論、音です。

しかし、音は極めて主観的で、音の良し悪しというのは千差万別なものです。

なので、

「いい音を聞くのにはお金がかかるんでしょ?」

っていうのは至極真っ当な意見です。

 

たしかにオーディオはそこそこのお金がかかりますし、それこそ上を見れば底なしの趣味です。

しかし、私の感覚では、ロードバイクや一眼レフカメラ、キャンプやサーフィンなどの趣味と比較しても、それ以下の予算で十分いい音を聴くことは可能だと思います。

 

オーディオなどの底なし沼の趣味において、お金以上に大事なのは、知識、そして自分を理解することだと考えています。

 

皆が大好きな寿司で例えてみると、寿司屋にもランクが存在します。

 

私は勿論行ったことはありませんが、会員制の寿司屋や、すきやばし次郎は寿司の最高峰でしょう。

熟練者でも早々会得し得ない領域で、国賓接待レベル。

 

しかし、だからといって1人2万くらいの寿司屋が劣るかというと全くそんなことはありません。

 

むしろ私には、すきやばし次郎と2万の寿司の違いは分からない可能性が高いです。

その領域を知るには経験と知識が必要になるからです。

 

オーディオも高い金を出せばいい音が出るのは当然です。しかし、それは素人がロマネ・コンティを飲んでも1万円のワインと違いがわからないのと同じで、そんなオーディオは無用のなんちゃらです。

 

私にとっては普段から食べることはできませんが、小樽の寿司屋も、金沢の回転寿司も、すしざんまいも、最高に美味い超贅沢品です。

 

しかし、スシロークラスになってくると、ふつうに美味しいですが流石に違いは感じます。

スーパーやコンビニの寿司については、残念ながらインスタント寿司です。

 

下に行くほど機械が作って、長時間放置されているもっとも低品位の寿司です。

いや、美味しいのは認めますし、私も半額寿司大好きですけどね!

今回はそういう話ではなく、別にどれが悪いわけでもなくそれぞれのポジションが確立しているだけの話です。

 

このランク分けで何が言いたいのかというと、寿司は高くなるほど、1カンに対する素材へのリスペクトが大きくなるということです。

 

職人ほど最高の寿司を提供するということに強いこだわりを持ち、1カン1カンその素材や客に合わせた握りを提供してくれます。

ところがチェーンになっていくほど、そういったものは画一化されていき、アルバイトや機械が握った寿司にネタを乗せるだけになっていきます。

寿司チェーン店の本部のネタに対する強いこだわりは勿論あると思いますが、やはり店舗環境やコストの問題がつきまとい職人の寿司にはかないません。

 

ラーメン屋で店主がせっかくできたてアツアツの最高の状態で提供しても、もし客が話とかスマホに夢中でなかなか手をつけなかったら店主はムカつくじゃないですか。

ラーメンは最高の状態で味わう。それが、店主へのリスペクトってものです。

スーパーの半額寿司なんて、ネタもシャリも「もう私乾いちゃってますやん!」って悲鳴をあげているに違いない。

 

オーディオだって、イヤホンの小さなドライバーよりも、周波数特性ごとに分離した複数の大きなユニットを持ったスピーカーで音を鳴らす方が、音の再現性が高いのは紛れも無い事実な訳です。

 

こういった選択肢がある中で、私は小さい頃から楽器を習ったりして音楽が好きだったので、特に生音へのリスペクトが強いこともあるのかもしれませんが、少し贅沢をして20代の貧乏でもすしざんまいクラスのオーディオを使いたいなと思っています。

 

音楽も移動中のBGMのように聞き流すだけだったら、イヤホンでも十分でしょう。

 

でも、もし音楽が好きなのであれば、たまにはゆっくりと音楽の作り手の思いや表現力を味わいながらゆっくりと楽しんだほうが、同じ音楽を聴くという体験でも、遥かに素晴らしい事だと思います。

 

知らない世界

古代ギリシャ時代の概念で、奴隷と市民を分ける7つの教養を定義した、リベラルアーツというものがあります。

音楽はこの7つの教養のうちの1つに位置づけられる、人間の本質的な要素です。

 

しかし、現代での音楽は流行りもので、消費コンテンツになってしまっています。

 

少し前にこんな風刺画が話題になりました。

 

 

 

本を読むことで知識が増え、今まで気づかなかった違う世界が見えるようになるという絵でしょうか。

 

知らないほうが幸せなんて言葉がもありますが、私は人として成熟するためには知識が必要不可欠だと思います。

オーディオを知ると、質のいい音というものが理解でき、そしてそれを扱える技術が身につきます。

おのずと電磁気学の知識や、楽器、音楽の基礎への興味も湧いてきます。

 

そして、そういった前提知識が増えることで、それを知らない人よりも、確実にその到達点が高くなります。

より高いレベルで満足ができるようになるということです。

 

逆に言えばなんだろう、、何も知らない人が1100万円のスピーカーで音を聴いても、それがどれだけ素晴らしい音なのか理解することができません。

人間ってそういうことの積み重ねだと思うんです。

 

寿司もワインも芸術も同じです。

芸術を理解できない人がピカソやバスキアの絵を馬鹿にするほど痛いものはありませんから。。

 

オーディオの魅力

オーディオの良さは音質の向上だけではありません。

 

音楽は耳だけでなく視覚、記憶、趣味志向、知識、といったフィルターを通って認識されます。

 

オーディオって知れば知るほど、カメラと似ています。

カメラもハマるほど、表現方法や理論、レンズ、センサーなど色々な事がわかってきます。

スマホでもきれいな写真は撮れますし、最近はトリプルレンズ、AIによる画像加工により、サイズの小ささを思わせない素晴らしい写真が撮れるようになりました。

 

そんな時代でも、写真にハマるほど、センサーもレンズも広くて大きい制約のない一眼レフやミラーレスには敵わない(価値の本質)と悟るわけです。

 

デジタルが当たり前になるほど、アナログの質量感が恋しくなる。

フィルムなど、手間がかかるのにアナログなものがよくなってくる。

いくらデジタル世界でゼロイチを並べ替えて性能を向上させたところで、決して大きいレンズの優位性が揺らぐことはありません。

 

更にデジタルと生活の親和性が高まってくるこれからの時代は自然の定理すら当てはまらないかもしれませんが、これはまた別の話ですので。。

カメラと違うのは、目に見えるものでは無いので客観的な比較が難しいことと、その良さを他人と共有できない事位ですかね。

 

いい音を求めるかという命題には原音再現を求めるときりがありません。

それは、オーディオはあくまでオーディオであって、その目の前に歌手が歌っているわけでもオーケストラが演奏しているわけでもないからです。

 

真面目に向き合うほど、物欲やオカルトと戦う知識が必要になります。

そのためには、通信、電磁気、材料、波、などなど多岐にわたる知識を身につける必要があるでしょう。

しかし、これこそが教養であり趣味の醍醐味ってところでしょうか。

 

私は音の追求も大事ですが、いい音で音楽を楽しめればそれでいいと思います。

音楽は音を楽しむものです。

 

ただ、この世には音を楽しむために、日々考えて突き抜けている人たちが何の制約も受けずに生み出したオーディオという道具があります。

 

便利でものが溢れたこの時代。

あえて手紙を書いたり、フィルムで写真を撮ってみたり。

この現代に、今となっては古くなってしまった物事の本質に触れると人間は幸福を感じるようです。

 

手間のかかることをあえてやったり、ゼロベースで自分で考えてみたり。

そこからできる体験や、気づきの面白さが人間にとって最高のエネルギーになるのかも知れません。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • こんにちは。

    長年、演奏とオーディオを楽しんで来ましたが器材には家一軒建てるくらいかけてきました。

    タンノイオートグラフ、JBL4344、アルテックA7、….シーメンス..ets

    夜中までクラシック中心に徹底的に聴いて愛して来ましたが、値段のわりに真空管アンプの故障やヤレが多く殆ど始末しました。

    自分の病気や転職もありしばらくは、離れてきましたが少し前にタンノイの新しい大衆品と巡りあい廉価な国産デジタルアンプとスマホからのYoutubeプレミア会員で広大なプログラムで聴いてます!

    小さな書斎には十分過ぎる音でかつては鳴らなかったクオリティーには感動モノです。

    小さなデジタルアンプでオートグラフがクセ無く軽々鳴ったら病気になるほど苦労しなかったでしょう(^^)

    • コメントありがとうございます。
      今でこそ高品質なものがたくさんあると思いますが、一昔前のサ石アンプ一辺倒だった頃はやはり安かろう悪かろうで仕方のなかったことなのかもしれません。
      今では全体的な解像度も上がり、そのおかげで程々の心地いい音楽が格安で楽しめるようになったのは大変ありがたいことです。

  • 返信ありがとうございます。

    少し前に私を含め音楽を職業とする方でロジャースを使い、300B真空管アンプ.フィルプスアナログ.fx国産デジタルでクラシック各ジャンルCDで視聴しました、、

    12畳で音量はテレビより高め…

    5人で投票しましたらデジタル、アナログ、300Bでの順てした、私は指揮者、ピアニスト、調律師、木管と金管奏者で経験充分なメンバーでしたが…デジタルは曖昧なく立体的ですと。

    ご参考までに。

    意外に情緒的は受けないようでした(^^)

    • なかなか厳しいですが有難いご意見ですね。笑
      これがまたB&Wじゃデジタルではキツすぎる!と言われるかもしれませんし、実は夜にリラックスして聞くならば300Bシングルの方がゆったりと眠くなるような音色を奏でてくれているのかもしれませんし、正解はないと思っています。。
      ありがとうございました。

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