こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!
なぜ私は古いレンズばかり好んで使うのか、という内容でひとまず第1弾として書いてみたいと思います。
オールドレンズの魅力は不完全なところ
私はライカを使い始めてから、好んで古いレンズ(主には1960年代以前)を使っています。
その最も大きな理由は、「滲みを楽しみたい」から。
オールドレンズって現代レンズとは異なってどこか欠陥があるものが多いのですけど、それって個性じゃないですか。
私は画一化された無個性の優等生よりも、一人の個性煌めく子の方が好きですね。
オールドは万人受けするものではないけど、今は多様性の時代ですからね。
時代遅れに愛着を感じる
私はギリギリデジタル世代の人間として生まれました。
記憶を辿ると、親はフィルムカメラを使っていましたけど私が子供の頃に使ったカメラといえば、写ルンですかSONYのコンデジでした。
話は変わってなぜ今フィルムがウケているかを考えてみると、それは「フィルムは現代において時代遅れの性能の低いフォーマット」だからなんじゃないかと思います。
100年前はフィルムは革新的技術という立ち位置でほんの20年前までは写真といえばほぼフィルムしかありませんでした。
しかし今になってみれば、デジタルの方が便利で解像度も階調性も色再現もレタッチ耐性もすべて勝ってます。
でもそんなデジタルが当たり前になったからこそ、その主流から外れたフィルムという古いフォーマットにモノとしての一種のアイデンティティを見出すことができたんですよね。
真空管とかレコードで音楽を聴くのもそうだし、レンズも同じですよね。
例えば私の好きなSummarは、90年前にはツァイスと対峙するため最先端技術を駆使したハイスピードレンズとしてライカの威信をかけて生まれたレンズです。
しかし今や曇り玉、ボケが面白いとかそういう評価で、誰も明るくて高性能なレンズとなんか思って使ってないんですよね。
これこそが価値の再発見で、当時の人はシャープネスと明るさでしかレンズを見ていなかったのに、豊富な選択肢が増えた今だからこそ当時とは違う視点でレンズの良さを再発見してあげることができます。
でも、昔に死ぬほど当時のレンズを使ってきて、もう今更こんなガラクタ使いたくないよって人がいてもそれは当然と思います。
むしろそれが技術的観点から見れば自然なことです。
要は私にとって古いレンズの描写が、逆に新鮮で惹かれるという話です。
自分の基準をどこに置いているかによってこの価値観は変わるのだと思います。
ライカのオールドは一貫性を感じる
ライカレンズの良さは、その昔から性能に踊らされずしっかり描写を吟味して作られてきたという写りの良さが担保されているところだと思います。
ウンチクはこちら
滲むレンズだって、ただ闇雲に明るさを求めた滲みじゃなくて味わい深さが感じ取れます。
ズミクロンだっていくらでも明るくする余地があっただろうと想像できますがf1.8とかにしないで頑なにf2で作ってきました。
ライカの最初の標準レンズのエルマーだって本当はもっと明るくすることもできたのに、ライカのカメラはよく映るというブランドイメージを確立することと、それから目測式のためピンとが薄くなると使いづらいという理由からf3.5というレンズを作ったなんて言われています。
本当かは知りません。後にf2.8に改良されましたけど。
そう思うと、古いレンズも悪くないなと思えませんか。
コメント
コメント一覧 (2件)
Leitz Summilux 35mm f1.4 1stの海岸の写真、たまらんですね。こういうのはほんと、この組み合わせでしか生まれないと思います。
またお邪魔しますね。
次回も楽しみにしています。
いつもありがとうございます。
本当、この感じはオールドレンズならではなのかなと思います。
その2はまだ未定です。笑