こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!
今回はライカのセルフカスタマイズ記事です。
この記事のトピックのひとつは、以前に不具合で売却したLeica M-Eを再び購入したという話。
そして、本題のカスタマイズしたよってお話です。
久しぶりに使いましたが、やっぱりM-Eはいいカメラ。
M-Eおかえり
なぜ買い戻したかというと、私はカメラの買い戻しというのは初めてなのですが、若干やむを得ない事情もありまして。
この度M型デジタルに復帰した理由ですが、フィルムライカを始めた理由でもある原理の理解について、半年ちょっと毎日使ってきてそのテンポ感とか露出の勘なんかが満足できるレベルに身についてきました。
また、それについて困った点もいくつか。
まず、フィルムの3割近い高騰や空港の保安検査場でのX線スキャン問題など、常用するには少し厳しい状況にもなってきたこと。
そして、収差が魅力の超弩級のオールドレンズを迎え入れたこともあり、今の私のAPS-Cデジタルライカではその魅力を端まで使いきれないことに勿体なさを感じていました。
という事で、安価で優れたM9系ライカをお迎えしようというのはもはや必然ですよ・・ね?
前回はM-EというM9系を使っていたので、今回はブラックあたりにしようかなと呑気に考えていましたが。。
市場をいくら眺めてもM10は溢れるように流通しているにもかかわらず、M9が全くと言っていいほど無い!
それをいいことに、某地図は50万円とか、新価と変わらぬ価格をつけている始末。。
(それがすこしづつ売れていくことでライカって高い..って日本人の相場感が形成されていくんですね)
そんな事情もありまして、以前所有していたM-Eが安く出ていたのでお迎えをすることになりました。
そんな感じで、久々に使ったM-Eの感想は、CCDはやっぱり良い。。
前回は初ライカだったので、その良さが理解しきれていないところもありました。
しかし、CMOSライカを使用することで、電源ON後シャッターを切れるまでのレスポンスの速さやCCDの描写など、M9系の魅力も改めて感じました。
M10のファインダーや薄さ、シャッターの静寂さ、モニターのクオリティなどの魅力と比較しても、それに負けない良さがM9系にはありますね。
没個性に溺れないという意志の体現
ということで本題。
Leica M-Eは、アンスラサイトグレーというオリジナルのカラーペイントや、ボディへの刻印とレバーやUSB端子の排除など、かなりデザイン的に洗練されたモデルです。
しかし、以前所有していたので目新しさを感じられないのも正直なところですよね。
M3も黒からキャメルへカスタマイズしていましたし、ここはひとつ私のクリエイティビティを体現するカメラを作ってあげようと。
(そんな誇れるものがあるのか?というツッコミはここではナシです。)
あまりやる方はいないでしょうが、簡単なので手順をご紹介します。
張り革の交換
用意するもの
・革
・ペーパーカッター
・革ポンチ(7mm,11mm) (M-Eの場合)
・パンチ台(ゴムシート等)
・デザインナイフ
・消しゴム
材料は毎度お世話になっている、Aki-Asahiさんから。
http://aki-asahi.shop-pro.jp/?pid=76143062
漉きとテープ加工済なので、とても有難いです。
革を裁つ
M-E用の革は残念ながら販売されていないので自分で切り出す必要があります。
ボディから剥がしたものを採寸して切り出しても勿論良いですが、伸び等を考慮すると手間だったので、M9用の革を買ってそれに合わせて切り出してみました。
以前はレザークラフトをやっていたのですが器具を全て引越し時に置いてきてしまったので、こういうのがあればもっと曲線が綺麗にカットできると思います。
切り出す手順は特別なことはなく、力技。
適当な大きさに切り出したものをマステとか両面テープで曲がりや反りがないよう張り付けて。
外径をカットして。
ポンチねじ込んで。(薄いので手で大丈夫です)
ポンチサイズはボディを採寸して適当に。
大きな円はデザインナイフで切り出します。
1枚目はポンチが無く穴がいびつに、2枚目は切り出しを適当にしたので、曲線が歪に。。
2枚とも微妙な出来栄えになった私の経験から言えることは、曲線は丁寧に何回かに分けてカットしましょう、ということですかね。。
ボディから革を剥ぐ
下部の革の側面が露出しているところから、薄いモノを入れて剥いでいきます。
私はナイフでやっていますが、傷つく可能性大なので、気になる方はプラスチック製の似たものを探した方がいいかも。
革を再利用しないのであれば、摘めるくらいになったら思い切りむしりとりましょう。
採寸したりまたオリジナルに戻したりするのであれば、革が伸びないように丁寧にナイフで接着面を剥がしながら剥いでいきましょう。
全て剥がれたら、残った接着剤を消しゴムで擦って丸めて除去します。
貼る
後はカンタン。
切り出した革を貼っていきます。
細かい部分は、先の細いものを使って丁寧に貼っていきます。
多少であれば伸ばしたりもできます。
そんな感じで、張り革の交換は完了です。
ロゴの交換
ライカのカスタマイズで定番なのが、ライカの赤バッジの交換です。
超高級ブランドの証の赤バッジは、なぜか人気が無く、純正パーツの黒バッジに変える方が結構います。
今回はかなりレアな、旧ライツロゴの黒バッジを入手できたのでどんな仕上がりになるか楽しみ。
赤バッジを外す
これがかなり大変でした。
上記のゴム板や天然ゴムをひたすら擦り付けて、バッジを固定している両面テープの接着面をねじ切ります。
上からゴムを押し付けて、回転方向に力を加えます。
何度か繰り返すと接着面が弱まり、だんだんロゴが傾くようになってきます。
これをひたすら繰り返して、くるっと回れば取れます。
多分あまり強く押し付けずに回転方向に力を加えると取れやすいと思います。
残ったカスを消しゴムでまとめて綺麗にします。
新しいバッジを貼る
丁寧に張ります。
カスタムライカは楽しい
というわけで、完成したマイニューライカ。
アンスラサイトグレーペイント×イエローグリップ×黒Leitzバッジ
恐らく世界で唯一のカラーリングなのでは。
ライカのカメラは、主張しないとか目立たないという存在が本質とも言えますが、デジタル化以降はアーティストとのコラボモデルや、アラカルトなどなど派手なモデルも多数出てきています。
なぜ、アーティストが機材も奇抜なカラーリングにするかといえば、それは、独創的な機材を使うことで、クリエイティビティを刺激してくれるからではないでしょうか。
モノクロームモデルが、あらゆるロゴを排除していることも、また同じ理由だと思います。
このくすんだ世界に光となる黄色のラインが走っているライカが、私の写真に何か刺激してくれればいいなと思っています。
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