SNSに写真を載せて終わらせずにプリントしよう!写真作品のためのプリンターと写真用紙について。

こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!

今回から何回かに分けてご紹介していきたいのは、写真をプリントし鑑賞するということについてです。

写真をプリントするなんて当たり前のことでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、今回のテーマは「写真作品」です。

 

といっても内容は非常にかんたんなものですので、今まで自分で写真を印刷したことの無い向けのものとなっています。

 

そもそも今のスマホ・SNS時代においてはプリント自体する機会が非常に減ってきているわけですが、せっかく高いお金払って買った機材で撮った写真なのだからアルバムにいれるだけでなくて額縁に入れてオシャレにお部屋に飾ってみようよ!

というわけですね。

 

さらに言えばただ家に飾るだけでもいいんですけど、それだと私みたいに一通り壁に写真を飾ったらそこで満足しちゃう人もそれなりにいらっしゃると思うんですよね。

そこで、写真を作品として継続して生み出していくことで、展示したり販売したりといった行為を楽しんだりしながらより深く写真に関わっていけるのかなと思っています。

 

私自身これまで機材には湯水の如く資金を注いできましたが、「飾る」という行為に対しては少し大きく印刷して普通のフレームに入れて飾るといった程度でした。しかし、特に私の好きな古い機材は、プリントした写真を前提に作られていますから、写真は印刷しないと勿体ないなと思い立ったのですよね。(今更?)

しかし、いざ真剣にやってみるとこれが難しく奥が深いんですよね。

 

今回はプリンター、写真用紙、紙とモニターの違い、そして写真作品について簡単にご説明したいと思います。

 

写真作品のためのプリンターについて

写真を紙にプリントするためには、一般的には、

①ネガフィルムを暗室で引き伸ばし機を用いてプリント

②デジタルデータをインクジェットプリンターでプリント

という手法が用いられますが、今回ご紹介するのは勿論後者のプリンターを使ったプリントです。

 

引き伸ばし機についてもいつかご紹介できればと思っています。

 

プリンターは意外と選択肢は多くありません。

○プリンターの選び方

まずメーカーはみなさんご存知のエプソンかキャノンの二者択一です。

(どうしても他人と違うものがいいという方は、HPもあります)

 

気にすべき点は大きく分けて3点。

 

ひとつめはインクの種類です。

大きく分けると染料インクと顔料インクという2種類のインクがあります。

違いとしては、その名の通りで色成分が染料か顔料かの違いです。

 

染料インクは液体に溶解しており紙に染み込ませ色を付け、顔料インクは微粉が液体と混ざっており紙の上に色を乗せます。

一般的には染料より顔料のほうが高価で写真作品との親和性も良いのですが、あくまで一般的にですので一概にも言えない所です。

例えば、光沢紙や一部用紙では染料のほうがより発色良く光沢感が出るのでメタリックな質感をよく表現できたりしますし、一方では写真用紙のよってはそもそも顔料インクにしか対応していないものもあります。

 

どちらが絶対いいというものではないので、各社プロタイプでも染料顔料両方ラインナップされています。

このインクについては写真用紙によって選ぶことが望ましいのですが、顔料インクであれば光沢、マット紙共にオールラウンドにこなすことができるのでおすすめです。

 

一方で、染料プリンターは特に高光沢においては圧倒的な表現力を持っているので、光沢のある写真用紙をメインで使っていきたい方は染料プリンターがおすすめです。

 

インクの数は概ね6色から10色で多いほど高価になり色表現の幅が広がってきますが、本体代だけでなく印刷コストも増加傾向にあります。

エプソンではカラーは染料、黒は顔料とハイブリッドタイプもあり、画質もよく更に印刷コストもかなり低いとのことで、経済性や通常のプリンターとしても使いたい方にはそういったプリンターも使いやすいかもしれませんね。

 

私が使っているモデルはCanon Pro-1という12色顔料インクのタイプなのですが、現在では12色インクのコンシューマー向けプリンターは無くなってしまいました。

流石にオーバースペックだったのでしょうか...笑

 

そしてふたつめは対応用紙です。

 

用紙といっても大きさと厚みを考慮する必要があります。

 

まず大きさですが、最大印刷サイズがA4,A3ノビ,A2ノビとありますが、どれくらいのものを印刷したいかで検討すれば良いと思います。

大きく印刷できるほどよいと思いますが、その分本体の大きさもも大きくなりますので、かなりの面積を専有するので、よく環境と相談しましょう・・。

 

個人的にはA4かA3ノビのものが個人利用としては良いと思います。

 

通常はA4でも六切程度の大きさがあるので十分かと思いますが、実際比べるとこれくらい違いますから、やはり壁が空いていれば大きなA3ノビの写真のほうが映えると思います。

 

また厚みについては、ファインアート紙への対応が肝になります。

通常の用紙に比べてかなり分厚く普通のプリンターでは印刷できません。

基本的にはエプソンキャノン共に写真用高画質プリンターであれば問題なく対応していると思います。

 

最後に3点目ですが、これはプリンターというよりは環境についてなのですが基本的には上級グレードのプリンターはPCからの印刷を前提に作られています。

今どきはPCを持っていない方も多くいらっしゃると思いますが、そういった方はPC不要のスタンドアロンもしくはスマホやタブレットから印刷できるようなプリンターを選択する必要があります。

 

写真にこだわる場合には、色再現という点について非常に意識しなければならず、各用紙毎にプロファイル(紙質や紙色によって色がモニターと異ならないように補正する設定ファイル)を適用する必要がありますので、高価なアート紙を使い印刷を行いたいと思っている方は、おのずとPCの必要性に駆られると思います・・。

 

上級機のプリンターなんていらないよ、とお思いの方。

どちらも同じ用紙で、上がPro-1,下がエプソンの安い複合機で印刷したものです。

まず色が違うし、スジとかムラがあるし、精細さも全くありません。

画面では伝わりづらいけど、実際に見たら天地の差があります。

 

私も使用しているキャノンでは最近新しくなり、ラインナップもわかりやすくなりました。

顔料モデル

染料モデル

 

で、すみませんエプソンの上級機は分かりません...

https://www.epson.jp/products/photoprinter/?fwlink=productstop_59

 

下のモデルは染料で黒が顔料になっています。

更にはエコタンクで1枚あたりの印刷コストもかなり低くなり、かつ複合機なのでスキャナ、スタンドアロン印刷も対応しているので、おすすめだそうです。(写真の好きな方から聞きました)

 

写真作品のための用紙について

写真用紙については自由です。

表現には成約はありませんからね・・!

しかしながら、気にすべき点もいくつかありますので、かんたんに種類を解説しつつ見ていきたいと思います。

 

○一般的な用紙

・写真用紙(光沢紙)

よく私達が見る光沢感のある、所謂写真ですね。

発色や解像感が素晴らしく用途によっては抜群の美しさですが、展示という観点から見れば証明の反射が気になるのが少しマイナスポイントで悩ましいところですね。

 

・印画紙(半光沢・絹目)

光沢紙に比べ、表面が少しザラッとしており落ち着いた光沢感があります。

光沢紙はいかにも写真という感じになりますが、この半光沢紙では少し落ち着いた雰囲気になり高級感が感じられます。

 

・マット紙

言ってしまえば画用紙ですね。

名刺やはがきのような安価なものから、高級なものまで様々ですが基本的には発色や階調再現性、解像感は何も考えずに印刷しても上記用紙に比べると劣るので使い方が非常に難しいですが、うまく表現できるようになるといかにもアートという

写真に仕上げることができると思います。

ちなみに私はこれらは全く使いません。

 

○アート向け用紙

ファインアートペーパー

ファインアートペーパーは主にはコットンやαセルロースといった天然素材を漂白せずに使用した用紙です。

なぜわざわざこのような紙を用いるかというと、写真もアートという領域に昇華させるには保存性が重要になってきます。

 

しかしみなさんご存知のとおり、プリントした写真は経年で退色していってしまします。

そういった中でも50年、100年とインクジェットプリントを長持ちさせるために重要な要素のひとつとしてはPHが中性であることが必要要件です。

 

通常の写真用紙は紙を科学的に漂白したり、コーティングしていますが、その薬品が見た目がよくても保存性には悪い影響を与えるそうです。

このファインアートペーパーというものは、そういった経年劣化を極限まで抑えるよう作られており、美術館に所蔵される為にはこのファインアートペーパーを用いなければならないという要件になっているほど、写真作品には重要な要素になっています。

ここまで拘ると、写真もアート作品として昇華できます。取り扱いは手袋必須です。

 

また、自由度が高いのも特徴で、竹繊維でできたものから、日本の紙幣に用いられているものと同じ和紙など様々な用紙が存在しています。

特に古くから写真用紙として用いられてきたバライタ紙の様な光沢感のあるものから、マットなものまで様々な種類があり、適切な選択と印刷は非常に熟練の経験を要するものと思います。(私も全然わかっていません。)

 

色々手を出してみてもいいのでしょうが、上記の通り多様に存在する為、私はメインで使うA4の紙はハーネミューレというメーカーのファインアート紙のみを使っています。

ハーネミューレの用紙の違いについては別の記事にまとめます。

 

その他はピクトリコ(三菱製紙)の紙も何種類かは持ってテストプリントなどで使います。

ピクトリコもハーネミューレ同様、ファインアートクラスの写真用紙を何種類も製造しており、加えてハーネミューレよりかなり安価なのでおすすめです。

 

写真作品はなぜ紙なのか、写真作品について

 

タイトルをいきなり否定しますが、作品というのはこのデジタル時代紙もディスプレイで見るも正解はないと思います。

特にデジタルカメラはセンサーはAdobeRGB、プレビューやEVFそしてPCやスマホに転送しても見るのは有機EL、液晶色々ありますが結局はAdobeRGBカラーを写すことのできるデジタルディスプレイです。

 

更に最近流行の兆しを見せているNFTは、デジタルワールド内にのみ存在するアートです。将来的には概念的に可視化できるのかもしれませんが、現状ではPCのモニターを介してしか見ることができません。

 

しかしデジタル写真におけるプリントは、そのAdobeRGBをインクを用いてアナログ変換し、紙に擬似的に表現していると言ってもいいと思います。

 

じゃあ、なぜ紙なのかといえば、逆にだからこその紙なんだよと。

天の邪鬼的な。

 

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、ディスプレイの絵は透過光で、紙の印刷物は反射光です。

透過光は自分が発光して色を発色させるのに対し、反射光はその名の通り環境光が反射し色情報が網膜まで届くという仕組みです。

 

この透過光と反射光は人間の脳での捉え方が異なると言われていますが、それについては膨大なメディア論が各所にありますので、ここでは触れません。

 

また、もともと写真というのは画像情報をコピーする為の道具で、アート作品としての写真の歴史は非常に薄いものです。

元来絵画が、記録としての役割を果たしていたものが写真に取って代わられて表現手法が主となりましたが、写真も同様にコモディティ化し文字や動画といった様々な最適なメディアが自由に使えるようになったからこそ表現としての写真を楽しめるようになってきたのではないでしょうか。

 

私もまだまだ写真作品について偉そうに語れる実績もありませんので、noteに私の思う写真作品について目をこすりながら書きました。

 

もちろん、写真をこんなにおかたく、大それたふうに捉える必要もまったくないと思います。

家に飾れればそれで十分という方も当然いらっしゃると思いますし、家族のために写真を撮っているのであればそれが最終ゴールだと思います。

 

紙にする技術が身につけば、展示会に参加してみたり、自主制作で写真集や雑誌を出版してみたり、なんなら販売してプロの写真作家になってみたりと更に自身の写真活動にも幅が出るのではないでしょうか。

 

押し付けがましくなってしまいましたが、それが私のブログということでひとつご勘弁いただければと思います。

少なくとも、私は紙の経験によってより写真に対する理解が深まったなと感じていますので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。

 

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