こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!
写真作品とはなにか考えて、そして高額なプリンターを購入し1枚300円もする高価な写真用紙にプリントした作品が手元にあるならば、次はいよいよ額装です。
今回は私が行っている額装についてご紹介していきたいと思います。
必要なもの
フレーム
安価なものから高価なものまで、多種多様なものが販売されています。
詳しくは下記で解説します。
作品
同上
マット
インターネットでフレームを販売している専門店であればどこでもオーダーできます。
色や素材を選んでフレームサイズと、作品サイズ、穴の位置をオーダーメイドすることが基本ですが、最初から基本サイズでフレームについているものもあります。
開ける穴は実際の印刷した作品のサイズよりも気持ち小さめにしておくと、額装時に位置が設定しやすいですし、誤差で印刷部でないところが見えてしまうといった問題も起きません。
1枚だけのものや、ベースとオーバーマットの2枚で作品を挟むブックタイプなどあります。
アートコーナー、アートテープ
作品をマットに固定するもので、コーナーはその名の通り、マットに作品のコーナーを引っ掛けるポケットをつくるものです。
様々な商品がありますが、私はピタックという上から貼るだけのものを使用しています。
素材を劣化させない中性紙のものがおすすめです。
本当はもう少し小さいものがほしいのですが、30mmタイプは入っている枚数が多すぎて使い切れないので、切って使っています。
フック
フレームは壁に掛けるも良し、スタンドで立てかけるも良しですが、一般的な壁掛け用のフックをご紹介します。
壁にかける際には、釘やフックにフレームを直接掛ける方法と紐で掛けるタイプがあります。
個人的には引掛用フックを用いるのが高さや水平が決めやすく好きです。
フレームの溝には特に規格があるわけではないので、下記で紹介するものでもフレームによってはうまく使えないものもありますので、ご了承ください。(私はそういったときにはペンチで曲げて掛けています。)
フレームの選び方
100均のものでも良いですし、ハクバやフジカラーの安価で良質なフレームもたくさん売っていますから、自室のインテリアに合うフレームを選ぶのが良いと思います。
一般的な展示では黒の薄いフレームが多く用いられていますので、展示に出したいなと考えている方はひとつ持っておいてもよいかもしれません。
一般的にはフレーム、マット、作品のトータルで考えるのが良いと思いますが、濃い色のフレームの方が作品としては締まります。
カバーガラス、アクリルは好みです。
保存性の観点ではあったほうが良いですが、作品によってはその光沢感が邪魔をすることもありますので、とりあえずは買っておいて使わない時はマット紙と裏板の間に挟んでおけば良いと思います。
額縁といっても様々な分類がありますが、写真用に使いやすいのはその名の通り写真用額やデッサン額あたりが良いと思います。
写真用やデッサン用の違いはサイズの規格の違いで、例えば同じ四切という名前でも、写真用四切とデッサン用四切はサイズが異なるために作られたものです。
しかし結局はまた別規格のA4などの印刷用紙を用いて一回り大きいフレームにマットを入れて飾るのことになるので、あまりフレーム自体のサイズには拘る必要は無いと思います。
写真用額は主に印画紙の時代の規格から来ていて、安価な量産品はA4とか最初からデジタル写真ありきでサイズが決められていますが、展示向けのオーダー品になるとかなり選択肢が減ります。
デッサン用額はその店、オーダー額も安価で色などの選択肢も豊富にあるように感じます。
展示でもよく使われていて私も使用している写真用フレームはニールセンというアメリカのフレームです。
一般なものと比較すると高価ですが、クオリティが違いますし写真を邪魔しないシンプルなデザインに特化しているのが素晴らしいと思います。
中にブックマット(2mm+2mm)とガラスを入れる必要があるので、額装可能厚が8mmくらいはあるものを選ぶと良いです。
今回はルーニィ247さんで購入しました。
マットのオーダーもビジュアルで確認しながらオーダーでき、カード決済もできますのでニールセンや高品質写真用フレームを購入される方にはおすすめです。
フレームサイズの目安は、作品サイズ(写真用紙にフチあり印刷をしたあとの実際の作品の印刷サイズ)から縦横ともに+5cm以上あるものを選ぶのが良いです。
A4サイズであれば、11×14インチ〜14×17インチ位がちょうど良いと思います。
額装の仕方
中抜きされたオーバーマット1枚を用いるものと、ベースとオーバーマットを組み合わせて行う方法があります。
一般的な安価なフレームに付属するマットは前者ですが、作品の保管性や波打ち等防止のため私はブックマットを用いています。
まずはマットに作品をあわせて、中央部を決めます。
この画像のように直接作品をテープで貼るのもひとつの方法ですが、これだと剥がすときに作品の台紙を傷つけてしまうので、コーナーを使いましょう。
ブックタイプであれば台紙側、1枚タイプであればそのまま裏面で位置を合わせ、コーナーを使って固定してゆきます。
このとき余白が少ないとコーナーがつけられませんので、印刷時とマットオーダー時はそのあたりを考慮すると良いと思います。
今回はコーナーをカットしています。
せっかくですから裏面にサインや撮影プリント年を書いておくといいですね!
これを行うのと、作品証明書を同時に作って他人に譲ったりすることができるようになります。
あとはフレームに収めていくだけです。
プリント単体よりもぐっときますよね。
フレームに収めることで写真作品が完成する
写真作品はプリント単体が本体であり本質ですが、鑑賞するときはほぼ必ずフレームに入れることになりますし、額装することで写真の印象が1段も2段も上のレベルに感じられるようになります。
私はですけども、マットが大きければ大きいほどなんか凄そうに見える。
なので、マットで額装を前提に写真を完成させていくことはとても大事なのではないかと思います。
これで写真作品の一連の作り方はだいたい網羅できているかなと思いますが、これを販売するのであれば、作品証明も必要ですしエディションみたいなアート作品の考え方も学んでいかなければなりません。
そして、販売するにしても、ネットで販売するのかギャラリーの力を借りるのか考えなければいけませんし、そもそも作品が売れるには、コンテストなどで受賞を重ね実績を重ねる必要も自ずと感じてきます。
つまりは写真作品を制作することで、より自身の写真活動を充実させると共に技術・表現力などの向上も自発的に行っていける素晴らしい取り組みなのではないでしょうか。
私はどんなに安価でも1枚でも有償で作品を販売できればそれはもうプロといえると思いますし、写真家・写真作家を名乗っても良いんじゃないかと思います。笑
食っていくこと、儲けようなんて思って手を出すものでは絶対にないですけども、ブログの広告収入でサーバー費を捻出するように、ある程度の活動を維持できるだけのコストはまかなえるようになればそれはもう立派な作家だし、作品を買って支援してくださる方へのさらなる貢献の繰り返しなんて最高の写真との向き合い方じゃないかなぁ。
SNSで0円でいくらでも触れ合える写真ですが、このようにアート作品としての写真文化も受け継いで、あわよくば多くの方に理解を深めてもらえたら素晴らしいなと思いました。
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