ライカSに関する情報が皆無なので、大したことのない事でも色々書いていこうという趣旨の雑記。
前回の記事はこちら。
どうでも良いですが、「LEICA S」で検索をしてもLEICA SLの情報しか出て来ないので「ライカS」で検索するようになりました。
YouTubeには日本語の動画なんて1本も見つからないし、SL2を買う人100人に1人がSを買うようになればいい、そう思ったりしたかもしれない。そんなカメラとの暮らし。
CONTAX645レンズを使う。
ライカにツァイスのレンズを装着することは、割とポピュラーかもしれません。
今ではツァイス・イコン時代のカメラ向けのレンズだってアダプターがあるし、
コシナからは、ZMマウント(ZeissMmount)なんて、一応フィルム時代にZMマウントのツァイス・イコンカメラもあったけれど、とうに生産終了しているのに未だに作り続けているのはライカで使ってくださいということでしょう。
といっても、これまでにライカがツァイスのレンズを公に装着したのは、IKON Ultra Wide用だったHologonのMマウント位のもので、これまでほとんど例がないものだと認識しています。
そんな関係性の2社ですが、ライカSではコンタックス645用のレンズが動くアダプターが公式に発売されています。
コンタックス645レンズといえば、とある有名写真家の方が愛用しているという噂が広がっていてその描写にもファンが多いものの、EFのように絞りが電子化されていてただのアダプターではうまく使うことが出来ないというものです。
SONYやGFX用のアダプターも出来ているようですが、対象レンズが指定されているように、まだすべてのレンズは上手く動かないのかもしれません。
ライカSではAFも絞り連動もレンズ情報の記録もすべてうまく連動するので、非常に使いやすいです。
ライカにはライカのレンズの良さがあってツァイスにはツァイスの良さがあるのはみなさんもご存知の通りなので、ハッセル以外の中判ツァイスが使えることはとてもいいですね。
ツァイスといえば広角でしょう、と私はDistagon 35mmを買いました。
他にも気になっているものが色々あって、Distagon 55mmとか、Vario-Sonnar 45-90mmとか、Sonnar210mmとか。
大きすぎるので自重しているところもあるかもしれません。
それと忘れていけないのは、未だに根強い人気のあるマクロプラナーの王様とも言える、Apo Makro Planar 120mmです。
ただこのレンズについては、店頭で少し触った感じでは645サイズフルで使いたくなるレンズだなという印象でした。
Apo Macro Summaritがハーフマクロなのに対し、このレンズは等倍ま寄れるので、物撮りや花撮りには間違いないなと思っています。
だからなんだという話ですが、せっかくライカSを買うならば、このアダプターは買っておいて損はないと思います。
スリープ復帰後のフリーズ。
地味に辛いのが、この個体だけかもしれないけれどスリープ復帰時にカードを認識しなくなり、カメラがフリーズするというものです。
スリープ復帰後シャッターを切ったときにフリーズするということもあります。
いずれにせよカード周りのエラーで止まるようで、電源スイッチをOFFにしても停止しないので、バッテリーを毎回抜いています。
海外のフォーラムでも同じような悩みが寄せられていて、ライカではSDの相性問題は割と聞きますがサンディスクでもダメ、64GBでも32GBでもダメ、CFを抜いてもダメという状況なので、スリープをなるべくさせないように運用することにしました。
普通であればクレームで返品ものですが、ある意味でこれがライカを持つという事のような気もしています。
ネチネチ言うくらいなら不便を楽しめないとSに限らずライカは使えません。プロ用なのにね。
私が知っている数少ないライカSユーザーの落合さんも現場では宗教的に乗り切っているらしいので、その感覚は間違っていないと思います…
ちゃんと使えるカメラが欲しければGFX100Sを買いましょう。
フリーズ?それでこそライカだ!と思える人にこそライカSはGFXでは到底味わえないような幸せをもたらしてくれるかもしれません。
ストラップ問題。
ライカSを持って困ったことは、普段使っているリング取り付けのストラップが使えなかったことです。
平型ホール用のストラップなんてCL用の細いものしか持ってなかったし、とりあえず純正を使ってみたけれど肩掛けにするといざ使うときに滑りが悪いのであまり良くありませんでした。
周りの重いカメラ使いからお勧めして頂いてとりあえず購入したのがこのツァイスの空気パッド入のストラップ。
値段も4000円弱とお手頃。アマゾンの有名品のバッタモンと同じ位で買える素晴らしいストラップ!
ただ、見た目はとても良くない。笑
とりあえず次のストラップが決まるまではこれを使いつつ、レザーストラップに買い替えたいなと思っています。
(これも落合さんから紹介して頂いたもの。フルレザーでスタイリッシュに幅広なものはなかなか見つかりません。)
ライカSはレンズが凄いのか。
ライカSで撮影していると、とにかく色の再現性やなだらかさに驚かされます。
久しぶりにPhotoShopを起動してしまったくらいに!
しかしこれが、色空間を拡張したりしてもJpegだとうまくそのなだらかさが表現できませんでした。
古いレンズばかり使ってきたので、まだまだこういう技術には疎いのだと再認識させられます。
というように、ライカSで撮影されたデータを見て改めて感じるのは、現代レンズを使うカメラだなということです。
センサーの解像度やダイナミックレンジが大きくなると、その分レンズも性能が要求されます。
今までのM9やM10のセンサーでは現行の非球面レンズやアポレンズを使うよりもオールドレンズでしっとりと均す感覚が好きでしたが、Sのセンサーではそんな事許される気がしません。
念の為に戦前のレンズをマウント改造して使えるようにパーツを発注していますが、どうなるのかは準備ができたら公開したいと思います。
もしかしたら、M11でも同じ事が言えるのかもしれません。
ただ、やはりMはそのそものマウント設計が100年前から引っ張ってきているものなので制約が大きいですし、レンジファインダーを使う以上細かく言えばコサイン誤差とかも防ぎようがない話もあります。
Mが軽量でも性能に拘ると結局レンズが重くなってしまうか(国産の例)、高価になってしまう(ライカの例)ので、ビゾフレックス2の重要度が高まった感じもありますね。
そういう意味では素晴らしいセンサーが最適なレンズで使えるライカSはアマチュアでも幸せになれるシステムなのかもしれません。
(SL2やGFX、X1DIIは古いレンズを使いたくなってしまう魅力がある)
ライカSはいいぞ!
コメント
コメント一覧 (4件)
興味深く拝見させて頂きました。私も30代男で、昨年秋にX1D IIからS007に乗り換えて試行錯誤しながら使っているので勝手に共感させて頂きました。コンタックスマウントアダプター、私も使っており、無駄に350mmを装着したりして遊んでいます。
謎のフリーズ、私の機材でも撮影直後にプレビューボタンを押したりすると発生します。やはり持病なのですね。私も色々海外サイトなどを漁って情報収集していますがなかなか情報ありませんね…
鑑真様
コメントいただきありがとうございます!
X1DIIからわざわざ旧式のS007へ乗り換えられたのですか!?
非常に物好きな選択ですね、、素晴らしいです!笑
350mmは高価で重量級ですね・・!私も最近長めのレンズをSで楽しんでいます。
フリーズは持病なのでしょうね… デジタルライカの持病とも言えますが。。
情報は全く無いので、最近は自分でマウント改造をして楽しんでいます。もう少し使い込んだらまた記事を公開させていただこうと思っています!
やっと使っていらっしゃる方がいて心強い限りです。とはいえ、私は恐ろしいCCDのそれも最も初代のS2を使っております。おたまたまCCD対策済みです、とのことで購入しました。Cマウントアダプターも使って快適に撮影しておりますが毎回、電源を入れてもレンズを認識しません。アダプターごと緩めてまた装着してレンズ取り外しボタンを何度か押すと認識します。そしてスリープに入るとカメラが復帰してもこれまた認識せずにマウントを緩めて同じ行為をすることになります。まあ、そんなもんかなと思いつつ。でも美しい絵を出してくれるので満足しています。ちなみに安くていっぱい出ていてでかくて嫌われておりますが210ミリのゾナーは素晴らしいですね。あと、45-90で昔のAF一眼の35-70付きの懐かしいカメラみたいにスナップしてます。
大野様
コメントありがとうございます。
ライカSについては用途も非常に限られるのかユーザーの情報は殆どありませんね。
この記事もその2,その3の下書きは出来ているのですが、掲載する画像の撮影が出来ておらずお蔵入り寸前になっております・・申し訳ありません。
アダプターに関する不具合は私は幸い経験しておりませんが、私のS006でも相変わらずそういった不安定さは残っています。(メーカーに一度修理してもらいました)
ゾナーの210mmはなかなか望遠を使う機会がありませんがぜひ使ってみたいです。45-90も欲しいのですがあまりの重さに躊躇してしましました。
同様に、ハッセルブラッドとマミヤ645用のアダプターも入手はしたのですが…結局まだレンズは持っていません。笑