安価でオススメなライカのフィルムカメラ Leica IIIc(と少し分解整備)

こんにちは!前のめり(@maenomelife)です!


Leica M3を購入して、カメラライフの充実が止まりません。

これがフィルム沼、ライカ沼なのでしょうか・・・。


しかし、LeicaM3は何の不満もない最高のカメラなんですけど、唯一気がかりなことがあります。

それは、繊細で衝撃に弱いということ・・・。


基本的にはいつでも常にストラップで首からかけているのですが、通勤時間帯では流石に首にかけるのも変な目で見られるので鞄の中にしまっています。

本来は目立たない腰や鞄にマウントして携帯したいのですが、周囲にぶつけてファインダーが故障してしまう可能性があります…

しかし、鞄にしまっていてはシャッターチャンスを逃してしまう。


そこで、気軽に持ち運べて写りや操作感が良いコンパクトカメラを探していました。

そんな中見つけたのが、このLeica IIIcでした。


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Leica IIIcについて


Leica IIIc + Jupiter-8 f2/5cm


Leica IIIcはバルナックライカと呼ばれる、M型よりも前に販売されていたカメラです。

バルナックライカはLeica I型から始まり、改良を重ね、最終的にはIII型のgまで販売されました。


その中でも、IIIcはボディがダイキャスト型といって、これまで金属板を曲げて作っていたものが金型での成型に改良されたモデルで、耐久性が向上し、若干の軽量化もされたモデルです。


それ以降のモデルは、セルフタイマーやフラッシュシンクロなどの追加やブライトフレーム(画角の窓の追加)のみとなっており、機能としてはほぼ完成形となっています。

逆に言えばIIIcはフラッシュシンクロ等今では使われないものがついていないので、非常にシンプルで使いやすいモデルになっています。


このIIIcは1940年代の第二次世界大戦時中から戦後に作られていたモデルです。

このIIIc、特に戦後製造のものは物資の確保が難しく、外装の状態が劣化し悪くなってしまっているものが多いと言われ、バルナックライカの中で最も安価で流通しています。


しかし、機械的な耐久性やフィーリングが劣るものではないので、とてもお買い得です。

中古カメラ店でも3万円程度で入手することができます。

 

注意点としては、M3のような所謂M型ライカ用のレンズが使用できません。

M型ライカはこのバルナックライカ用のレンズがアダプター経由で使えますが、その逆は不可で、Lマウントは新製品が作られないのでレンズの選択肢が古いものに偏ってしまいます。


出会いはジャンク出品

といっても、サブカメラに3万円も出すつもりは全くありませんでした。

そこそこ綺麗に取れればいいと思っていたので、Agfa1535やRollei35(RF)あたりのフルオートのレンジファインダー機を1万円程度で入手できればいいなーと探していたんですよね。



そんな中、目に飛び込んできたのが、


「Leica IIIc ジャンク品 6,000円」

もう瞬間に…


こういう格安品は普通は部品取り前提なんですけど、今回買ったものは、グリップ劣化、シャッター不良、二重像見えない、ファインダー曇りという状態で、すぐさま使えるものではありませんが部品は全て揃っていました。

しかも、持病の外装の劣化はあまり見られなかったので、調整してあげれば蘇ると確信。


シャッター幕は若干よれてますが綺麗なので、嬉しい。

交換すると部品代3000円くらいかかるので。


Leica IIIcは整備性も良好

ユーザーには関係ない話なんですけどね。。


そんなわけで、IIIcを自分で整備することとしたのですが、実際にやってみて感じたことは整備性が優れていることでした。


IIIcからボディが改良されましたが、それに合わせて部品点数も減ったり、分解時の再調整が不要になっており、分解が好きな方なら十分にオーバーホールを実施することができると思います。

というわけで、ネットには分解方法も載っていますので、参考にしながら整備しました。


ボディを外し、劣化した貼り革をはがしていきます。

貼り革はaki-asahiさんで入手できます。ありがたや。


価格は2400円。翌日には届きました。本当に素晴らしい。


精度は完璧で、穴位置を目安に貼っていけばもう優良品並の外装に早変わり。


トップカバーも外していきます。

シャッター機構は洗浄して、注油を行います。

巻き上げレバー復旧後にシャッタースピードをざっくり調整しました。

隣に正常な機械を置いて、同時に切れば大体分かるかもしれません…


機械の摩耗は全く見当たりませんでした。

というのも、オスカー・バルナックはIII型を設計する時に、使用による機械摩耗が永遠に起こらないようにしたなんて話もあります。   


ファインダーは、プリズム部とレンズを清掃し、クリアになりました。


二重像は、接眼部のレンズを清掃します。


そして、このハーフミラーという部品を清掃してみました。


このハーフミラーはガラスの片面に鍍金が蒸着してあり、そこが劣化するそうです。

蒸着面は、触ると剥がれるとのことで、ガラス面の前側を拭いてみるも全く効果なし。

そのため、蒸着面もやさしく清掃してみますが、効果なし。


というわけで、要は光を通す鏡になればいいので、100均でスマホ用のミラーフィルムを購入してきました。


これを蒸着面に貼り付けて、取り付けます。

二重像ばっちりです。


このフィルムの反射率によって、全体や二重像の明るさが変わると思います。

本物を知らないので、気になさる方は、整備用部品を購入するのが良いと思います。


あとは、外装を綺麗にして組み込めば終了。

10時間ほどで完了したと思います。

部品の位置を確認しながら行ったので、慣れればもっともっと早くできると思います。


ロシアレンズは格安で、相性も完璧

安価に揃えるならロシアレンズやNikonやキャノンのL39マウントがオススメです。

レンズはロシアのjupiter-8 50mm f2を着けました。


このレンズは少し前に1万円で購入したものの欠陥品を掴まされてしまい、防湿庫に転がしていたものを修理しました。

てか、ライカのボディよりコピーレンズの方が高いやんけ…

フルサイズミラーレスのおかげでオールドレンズは高いのです。


蛇足ですが、かの有名なアンリ・カルティエ=ブレッソンは、M3が発売されるまでは、バルナックライカにツァイスのSonnar 50mm f1.5をLマウントに改造して使っていたそうです。

このjupiterは戦後にツァイスの技術者がロシアで同じ設計で作成したレンズです。

jupiter-8はf2ですが、jupiter-3に至っては50mm f1.5とブレッソンのSonnarと全く同じ設計です。

しかも、純正でLマウントに対応していて、安い。


明るくてコンパクト、写りもカールツァイスの血統で間違いないでしょう。

1万円程度で十分入手可能。


ただし、鏡胴がアルミ製で耐久性が低いので、オークションはお気をつけて。。


安くてもライカはライカだった

70年前の機械も整備すれば何の問題もなく平気で動くその耐久性。



手に馴染むボディに、静かなシャッターサウンド。

その写真を撮るという行為に対して、何の余計な違和感も抱かせないその作りはライカである最大の魅力です。


望遠、マクロ、暗所などライカで撮れない写真はたくさんありますが、ライカでしか撮れない写真は機械的にはありません。

しかし、ライカの最大の魅力は、いつでも構えられるコンパクトさと、被写体の自然体を引き出すことのできる威圧感の無いボディ、そして無駄を削ぎ落とされ、静寂のシャッター、高い操作感から被写体に向き合うことのできる集中力を最大限に高められることです。

 

このカメラは望遠でミッキーを撮るカメラじゃなくて、家族や友達などの何気ない日常を切り取ってくれるカメラです。


ボディがコンパクトなことに加え、沈胴レンズを装着すれば、他のカメラでは考えられないくらい、厚みも抑えられて女性のバッグにもさっと忍び込ませることができます。


とにかくエモい!エモすぎる!!

レトロ感漂っていて可愛くないですか?他にこんなカメラ使ってる人いないですよね。


人と違うものが好きな方には最高のデザインだと思います。

それでいて、写りは間違いないんですから、これまでデジタルの一眼レフやミラーレスを使っていて、これからフィルムカメラを始めたいという方にはすごくいいカメラじゃないでしょうか。


露出計が無いのは、最初は心配かもしれません。

でも、それは無駄な心配でしょう。


スマホに露出計があるのでそれで調べればOK。

でも私は毎回見るの面倒なので、EV値とシャッタースピードと絞りの関係を覚えました。

(足し算ができれば覚えられます。)

分かって慣れてくれば、適当で全然OKです。

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フィルムは暗すぎたり明るすぎても、ラティチュードというのが広く、ちゃんと写っていますので、あとからデータにする時に明るさを調整すれば何の問題もありません。

カメラ屋さんも分かってやってくれています。

悩んだら1段か2段明るめに撮っておけば大丈夫。


フィルムカメラはどうしてもフィルムや現像代にお金がかかると思いますが、M型はカメラ本体代も10万円〜30万円もします。

その点、バルナックライカ、特にIIIcは良い時代のものを安価に使えるので、本当にお買い得すぎますよこれ。


ただし、分解が好きな人なら簡単にできると思いますが、自身がない人は、最初からオーバーホール済みのものを買いましょう。3万円位です。

オーバーホール出すと2.5万円〜かかります。


というわけで、安価なので気軽に使えるカメラを手に入れることができました。

その上操作感も写りも極上ときて、本当に幸せ。


バルナックライカ Leica IIIcは、M型に劣らず最高のカメラでした。

こりゃもう、次は1930年頃に作られていた最初のレンズ交換式カメラ、Leica I(C型) をお迎えしたくなる。


かさばるレンズをたくさん持ち歩いて、パキパキの解像度の写真を追い求めることに疲れてしまった方。

カメラを、写真を辞める必要なんてありません。このLeica IIIcさえあれば。

【Leica】ライカ IIIC 1946-47 フィルムカメラ【中古】B-ランク



流通量も多く、作りも良い IIIfもおすすめです。

【あす楽】 【中古】 《並品》 Leica IIIf ブラックシンクロ 【ファインダ内清掃/シャッター幕部品交換/各部点検済】

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